不便な市バス・地下鉄定期券購入

平成15年9月議会

p-hatori-manga市バス・地下鉄利用者のうち、定期券の利用者は年々減少をしてきています。14年度は市バスの有料乗車人員31.5%、地下鉄では44.9%でした。定期券利用者は固定客であり、市営交通にとっては、日によって自転車や他の交通機関に移ることのない大切な利用者であります。

乗車人員が減少傾向にある中で乗車人員の確保、拡大を図る上で、定期券利用者に対しその発売サービスの向上は非常に重要です。

定期券発売 4カ所の市バス営業所で廃止

交通局の定期券発売サービスは、現状、地下鉄駅構内の9カ所のサービスセンター及び18カ所20台の定期券自動発売機による発売となっていますが、実は昨年の1月までは、市内周辺部に位置する4カ所の市バス営業所においても発売されておりました。

しかしながら、市バスのみの定期券しか扱っていなかったことなどから、1日当たりの発売枚数が1営業所当たり2枚から6枚と少ないなど、運営の効率化の観点から廃止をされたのであります。それまでの営業所での定期券購入者にとっては、地下鉄駅構内にあるサービスセンター等まで足を運ばなくてはならなくなってしまいました。

インターネットで予約した定期券受取場所を市バス営業所まで拡大を

バス電車一方、交通局では定期券発売サービスの向上策として、インターネットによる定期券の予約サービスを昨年3月から開始しました。これは政令都市の事業者としては初めてで、一定の評価をするものであります。

ただ、その利用者は、14年度においては年間600枚足らずであり、定期券の発行が全体で146万枚であることからすれば、非常に少ない利用にとどまっていると言わざるを得ません。インターネットについては今後も普及が予想されますが、PRも含めて利用促進策を考えるべきです。周辺部の利用者は、インターネットで予約した定期券を、地下鉄駅構内に設置されたサービスセンターに受け取りに出かけるわけですが、市バスと地下鉄の主要な結節点にサービスセンターがあるものの、市バス営業所の近隣に居住し地下鉄を利用しない定期券購入者にとっては、サービスセンターまで足を運ばなければならないという負担を強いるシステムとなっております。

そこで私は、インターネットで予約をした定期券の受取場所を市バスの営業所まで拡大をすべきであると考えます。市バスの定期券のみならず地下鉄との乗り継ぎの定期券も含め、インターネットで予約をした定期券が市バスの営業所でも受け取ることができるようになれば、わざわざサービスセンターまで足を運ぶ必要もなく、また、新学期などは大変混雑をするサービスセンターの混雑緩和にもつながる非常に便利なサービスとなるのではないでしょうか。交通局長の御所見を伺いたいと思います。

市バス営業所まで受取場所拡大は早急に実施

【市の答弁】
インターネットにより御予約いただいた定期券の受取場所を、市バス営業所にも拡大すべきではないかとの御提案でございますが、定期券発売の円滑化はもとより、乗客誘致の観点からも、インターネットによる定期券予約の利便性を向上させることは、ぜひとも必要です。受取場所を市バス営業所に拡大することについて、早急な実施に向けて検討してまいります。