後の世から評価される市政をめざして！

1 社会の変化に適応する市役所に　　［総］［健福］

1. ※デジタルトランスフォーメーション推進態勢を確立し、行政手続のオンライン化やＡＩ（人工知能）やＲＰＡ（プログラムによる作業の自動化）の導入を進め、感染症対策にも資する態勢の構築をめざします。そして、こうしたデジタル技術による市政の変革がすべての市民に享受されるよう、ていねいで親切な対応が図られるよう意を注ぎます。また、現市長の方針による住民票のコンビニ交付の遅れなどの課題についても改善策を模索します。
   *デジタルトランスフォーメーション(DX/ Digital Transformation)：進化したIT技術を浸透させることで、社会生活を便利なものへと変革させるという概念。例えば、銀行口座の開設や取引などをオンライン上で行うことができるインターネットバンキング、鉄道などのチケットをオンライン上で購入できるシステムなどが挙げられる。
2. 地方分権一括法施行から20年以上が過ぎ、コロナ禍を経て薄らいだ自治・分権意識を取り戻すよう努めます。また、「関与の法定主義」を再確認します。
   *関与の法定主義：地方自治法第245条の2第1項には、「普通地方公共団体は、その事務の処理に関し、法律又はこれに基づく政令によらなければ、普通地方公共団体に対する国又は都道府県の関与を受け、又は要することとされることはない。」とある。
3. スピーディで的確に行動する市役所を推進し、区役所・支所における窓口サービスを検証しつづけます。「予算の壁」こそ「組織の壁」との視点で、市と区のあり方など、大胆な機構改革を提言しつづけます。
4. 行財政改革を適切に進めつつ、新しい市役所のあり方を提言していきます。
5. わが国を代表する大都市・名古屋にふさわしい新しい制度を構想し特別自治市をめざします。また「首都圏のバックアップ機能誘致」をめざします。
6. 名古屋大都市圏の一体的な発展をめざし、密接な関係にある近隣市町村と圏域における自治体間連携をめざします。
7. だれもが人として尊重される差別のない社会をめざし、市全体として、あたり前の人権意識を持ちつづけるよう職員の意識啓発を継続します。そして、人間を大切にする都市をめざし、自死防止対策を講じます。
8. 障害者差別解消法の趣旨にのっとり、市の施策が進められるよう注視します。
9. ＤＶ（配偶者からの暴力）については、被害者とその子ども・親族の視点で総合的な対策を推進します。
10. ＳＲＨＲの浸透をめざすとともに、性差別、ＬＧＢＴ差別の解消をめざします。
    *ＳＲＨＲ（Sexual and Reproductive Health and Rights）：頭文字をつなげた略語。「性と生殖に関する健康と権利」と訳され、すべての人の「性」と「生き方」にかかわる重要なこと。
    *ＬＧＢＴ（Lesbian、Gay、Bisexual、Transgender）：それぞれの頭文字をつなげた略語。セクシャルマイノリティ（性的少数者）を意味する。
11. ユニバーサルデザインの発想のもと、誰もが快適に暮らせる街づくりを進めます。

2 大切な税を効果的に　［財］

1. 歳入の根幹である市税収入の伸びが期待できない中、市債の発行を抑制するとともに、節度ある財政運営を基本とし健全財政を推進します。また、市の公金意識を徹底します。
2. 高額所得者優遇の市民税定率減税を総括し、みんなが納得できる税制をめざします。
3. 都市インフラの老朽化に計画的な対応を進めるとともに、市の公共施設の老朽化対策として、アセットマネジメントの取組みを推進します。また、市保有資産の有効活用を図ります。
   *アセットマネジメント：自治体におけるものとしては、公共施設やインフラを効率よく管理し、低コストで維持・補修・新築していくこと
4. 義務的経費の増大への対応や、国からの財源移譲をめざす取組みを進め、財政基盤の強化をめざします。

3 親しまれる市政・議会改革　　［総］［長］

1. 議会、議員のあり方について、さまざまな意見を基に提言していきます。
2. 「議会基本条例」に立脚し、市民への説明責任を積極的に果たします。
3. 議会の政策立案機能を高めるとともに、市役所幹部が、“試験のない学生”のような弛緩した状態にならないよう監視をつづけます。
4. 議会の品位が保たれるよう努めます。